山上の茶事(九)

新春の献立

1月5日、鎌倉の数寄者、居合仲間を招いて新春恒例の茶事、本年も水屋に侍る。懐石のスタートは11時、客は10名、亭主、水屋方を含め総勢12名である。

献立

  1. 向う(鯛昆布〆・干柿の柚子巻・千切大根大葉)
  2. 焼物(松風焼き)
  3. 強肴(酢蛸・酢蓮)
  4. 煮物(里芋煮・菜の花・針柚子)
  5. 強肴(パストラミ・セロリのピクルスを添えて)
  6. 強肴(筑前煮)
  7. 強肴(紅白なます、いくらをたっぷりとかけて)
  8. 強肴(栗きんとん)
  9. 強肴(叩き牛蒡)
  10. 強肴(金柑甘煮)
  11. 飯(鯖寿司)
  12. 香の物(白菜)
  13. 煮物椀(雑煮:焼餅・鶏肉・日の出人参・筍・結び三つ葉・松葉柚子)
  14. 菓子


松風焼き、酢蛸、パストラミ、筑前煮、鯖寿司、白菜漬は客が持参。この他、持ち込まれた様々な銘柄の日本酒を入れた徳利が何度も客席と水屋を往復した。亭主自慢の名器も肴、席中は盛り上がりを見せる。

片付けを終え、茶室を辞したのは16時半。例年の如く古美術店を訪ね、名品を鑑賞しつつ懐石をいただく。

献立

  1. 椀(たまごのふわふわ澄まし汁仕立て:赤貝・銀杏)
  2. 先付4種(酒盗・山芋、からすみ大根、鮑、黒豆)
  3. 向う(中トロ・鮃・甘海老)
  4. 強肴(蕪・雲丹の蒸物)
  5. 強肴(貝柱、蓮根、芽キャベツの天麩羅)
  6. 強肴(フロフキ大根)
  7. 飯・汁椀(いくら飯・あおさ赤味噌仕立)

いつもながら絶品懐石に感服、勉強になった。薄茶も楽しく時間は飛ぶように過ぎた。23時過ぎに帰宅。