正月の献立

実家にて

1月1日、実家に縁者が集まり、新年を寿ぐ。

昨年末は30日に帰郷、昼前に買い出しを済ませ、午後は父と屋敷内数ヶ所に正月飾りをして回る。翌日は母とお節料理に勤しみ、また膳や皿など道具を選んだ。

晦日はあっと言う間だ。黒豆は間に合わない、数の子も買い忘れている。

献立

  • お節(松竹梅染付丸皿)栗きんとん、松前漬、紅白かまぼこ、伊達巻、紅白なます、酢蓮、酢蛸、キンカン甘煮、松葉銀杏
  • 炊き合わせ(金彩色絵独楽文蓋付碗)海老、公魚昆布巻き、椎茸、筍、牛蒡、ヤツガシラ、南瓜、絹莢
  • 雑煮(会津塗吸物椀)餅、鶏肉、短冊大根、花人参、椎茸、筍、結び三つ葉
  • 飯・香の物(折曲長方塗皿)蟹と生姜の炊込みご飯、青梗菜の漬物、奈良漬

 

さて、ひと昔も前のこと、数名の友人たちが、例年1月3日の夕刻、妹の誕生日を祝うため実家を訪ねてくれていた。3、4時間も続く宴の後に、薄茶を点て感謝の意を伝えたものだ。

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向い合せに10客もの朱の高足膳を並べた正月らしいもてなしを気に入っていただいたのか、この宴は10年ほども続いた。

その間、妹夫婦は3人の子を授かり、客たちはそれぞれにお年玉を用意してくださるようになった。これでは申し訳ないと、ある年からお仲間と同様、誕生日祝いは外食となった。実のところ料理方の私は肩の荷を下ろし、ほっとしたものだ。

しかし、それ以来、お節は銘々に盛り付ける習慣がついた。今回、ご飯は瓢型に抜き、香の物とともに塗皿に盛り付けてみた。

昨今、甥が蟹や海老、蛸などの魚介類アレルギーが判明したと聞き、急遽雑煮をこしらえる。しかし有り合わせ食材では盛付も雑、自戒するとしよう。

 

 

昨年、入籍した姪は今月末に披露宴を控え、慌ただしくも幸せそうである。

皆様には良い年になりますよう、お祈り申し上げます。