ときの忘却

izaatsuyoshi2008-05-18

久しぶりにのんびりと商店街を歩く。

近年、この商店街は随分と面変わりを遂げ、古着の店やエスニック・ショップが増えた。客も学生層に移行しているようである。若者向け、手作り風の和カフェもオープンした。盛況のようだ。

ゆったりとした胡弓の音が流れるアジアン・ショップを覗くのも楽しいが、このところ、ヨーロッパのインテリア雑貨店がお気に入りである。

古材で作られた棚には、心地よさそうなリネン類やキャンドルスタンド、アンティーク風のドアノブなどが並び、さほど広くない店内は、あふれんばかりだ。コロンの種類も豊富である。商品のセレクトからレイアウトまで店主の趣味が反映されているのだろう。

先日、知人から「時代の忘却」という福岡の麦焼酎が届いた。そこで、デュラレックスの大振りのグラスを2客購入する。頑丈なガラスでつくられたこの器は、かち割り氷をガラガラと入れ焼酎を飲むに、手ごろなものであるようだ。

焼酎をドブドブと注いで炭酸で割り、仕上げにレモンをキュッと絞る。乾杯すると、涼しげに氷が鳴いた。湯上りの一杯、炭酸割りもいい。焼酎の名は「ときのぼうきゃく」と読むそうだ。束の間の有閑に身をまかせ、たまには「とき」を忘却するのもいい。