2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

登山靴一考

7月の八ヶ岳で、登山靴の底が剥がれるアクシデントに遭遇した。その後の山行で、白馬槍、五竜の小屋の入り口に右のポスターが掲示されていることに気づいた。ポスター記載の説明によれば、登山靴の寿命は約5年、温湿度等の保存状態によっては、それに満た…

草木ノート

宇都宮貞子著『草木ノート』1970年 読売新聞社松本市内の古書店、慶林堂にて母の土産に求む。宇都宮は1908年、長野に生まれ、植物に関するエッセイを数多く著している。長年にわたって、草木にまつわる文を綴っている母は、興味をもって読んでくれると思…

夕顔咲く

夕刻に甘い香りをはなちながら、大きな白い花を開く。一本の夕顔が、一夜に十を越える花をつけることもあり、その数を数えることは、夏の夜の楽しみのひとつでもある。しかし、見事に開花していた花弁のしぼみ、うなだれた翌朝の姿を見るにつけ、花の命の短…

不帰の嶮

8月9日、猿倉から白馬槍温泉へのルートを往く。山道が崩壊したのだろう、大幅にルートが変更されていた。新しく切り拓かれた道は、かつて生い茂っていた草木が踏みしだかれ、青々しい草いきれが足元から立ちのぼってくる。じりじりと焼けつくような陽射しの…

帽子、靴を買う

帽子と登山靴を新調する。ものは大切に、出来るだけ長く使いたいと常日頃から思っているが、失うときは突然にやってくるものだ(7/20「八ヶ岳」参照)。一代目の靴はKAYLAND MERCURIO。本皮で重量感のあるものだった。一足ごとにガツッ、ガツッという重々し…

ムーンライト信州

先日まで満席で予約の取れなかった、ムーンライト信州の席が確保出来た。登山客になじみ深いこの列車は、深夜に新宿を出、明朝5時過ぎに白馬に到着する。椅子に座って一夜を過ごす。寝心地は悪いが、車中の睡眠時間があくる日の体調を左右する。何が何でも…