夕顔咲く

izaatsuyoshi2008-08-14


夕刻に甘い香りをはなちながら、大きな白い花を開く。一本の夕顔が、一夜に十を越える花をつけることもあり、その数を数えることは、夏の夜の楽しみのひとつでもある。

しかし、見事に開花していた花弁のしぼみ、うなだれた翌朝の姿を見るにつけ、花の命の短さを痛感する。

一夜限りの花に、オリンピック後に引退を表明する人の選手生命を思う。緊張を強いられる日々に耐えられないこともあろうが、一日でも長い活躍を祈りたい、野外観戦者の身勝手な感情と知りながら。

ツクツクボウシが鳴き出した。北京の熱い戦いもあと10日、そして夏も終わりである。