2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

水上勉

水上勉。昭和を象徴する作家の一人である。明治以降、薄幸の女性たちの生涯を描いて定評があった。実家の本棚で見つけた2作を手に取る。母が読んだものか。水上の代表作『はなれ瞽女おりん』も70年代の作品であろうが、下記2作のうちでは同じ頃に書かれた『…

花見の茶事

実家にて4月5日、桜を追っての茶事は実妹が亭主を務め、客は茶友のご婦人方。桜尽くしの道具組は綺麗綺麗の趣きである。水屋は亭主の夫君が担い、当方はいつものごとく懐石を請け負った。床飾りは百人一首から花に寄せた歌を選び、札を盆に並べた。こうして…