2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

正午の茶事(稽古)

師の茶室にて: 1999(平成11)年10月24日 社中では、稽古の曜日ごとにグループを組み、亭主と客を代り番で茶事を学んだ。水屋には幾度も入り勉強させていただいたが、初めて亭主を経験したのは、1999年の秋も深まりゆく頃、師の茶室においてであった。亭主経験…

玉紫陽花

実家にて 今夏は実家に帰らなかった。百日紅、夏水仙、女郎花、我亦紅、朝顔、そして夕顔…庭は数々の花に彩られているだろう。 そろそろツクツクボウシも鳴き始める頃か、玉紫陽花の花が開いたと妹から画像が届く。

正午の茶事

実家にて:2003(平成15)年11月24日 植物好きの両親は庭の手入れに余念がない。5月の連休には必ず訪れる茶友たちに、草木をお分けすることは母の大きな楽しみである。 実家の、入母屋造り総二階建ての母屋は明治末に建てられたもので、1975(昭和50)年に元の…

茶信

拙宅にて:2003(平成15)9月 猛暑の中、連れは相変わらずのゴルフ三昧、当方は整理の傍ら、茶信を納めた箱を紐解いてみた。懐かしく皆様の文字をたどる。茶事に招かれるごと届く、師や先輩の筆に倣い、幾度も書をしたためた往時がよみがえる。 すると拙宅で開…

見えない富士

十国峠から箱根湯本へ 「十国峠に行かないか? 一度も登ったことがないんだ。函南ゴルフ倶楽部から見えるんだよ」と連れが言った。 十国峠は、孤高の画家 金山平三がこの地より極寒の富士を描き、太宰治が『富嶽百景』に取り上げた富士山の展望拠点として知…

茶名披露の茶事

実家にて:2002(平成14)年11月10日 実家において私が亭主となり茶事をしたのは計3回、過去の記録を紐解けば、2002年11月10日、2003年11月24日、2005年10月17日であった。 2002年の折は茶名披露の茶事で、社中の先輩I氏とともに亭主を務めた。このI氏、少々…