2023-01-01から1年間の記事一覧

真夏の花見

実家にて 8月に入ると父が丹精した朝顔と夕顔は、次々に知人にもらわれていく。その前に花見をしようと、7月30日早朝5時半、庭にテーブルとイスを並べて茶と菓子をいただいた。 母は茶を飲みながらも鉢が気になり、花の特徴を記した厚紙を鉢に置いて「これ…

行楽弁当

小田急ロマンスカーにて 猛暑が続いている。7月17日、連れの好物をぎっしりと詰めたランチ弁当を携え箱根に向った。 ロマンスカーに乗り込み、弁当を肴にスパークリングワインを楽しむ。 前日、実家の家庭菜園で収穫した胡瓜とトマトが一番の御馳走であろう…

体力を回復する方法 Ⅱ

銀座 竹葉亭にて 蒸し暑い日が続いている。先週末は久しぶりに、はし本で鰻を味わった。連れは味比べを図ってか、今週は竹葉亭に行こうという。 私はご無沙汰しているが、連れは6月に2回、社用で竹葉亭を訪ねている。 さてこの日、メニューには夏らしい料理…

体力を回復する方法

八重洲 鰻 はし本にて 「足が痛いんだ。そんなに早く歩くなよ。」と背後から連れの声が聞こえてきた。 「もうすぐ治る、去年もそうだった。」と言いながら3か月余り、先週末にやっと整形外科で見てもらったが、これと言った原因は見当たらないという。かつ…

松花堂弁当 花七種

実家にて 妹の社中仲間を招いての正午の茶事。 客はご懐妊の女性とその母、米寿を迎えた社中の御長老と、女性3世代の目出度い席であった。 当方は初めて松花堂弁当を手掛ける。画像は今回も茶事の後に義弟と妹に用意したもので残り物感満載、盛り付けも気が…

五月の庭で

実家にて 石の上に何年生息しているだろうか、ユキノシタは花盛り。 カシワバアジサイ アスチルベ アワモリショウマ モモノハギキョウといただきもののチドリソウ。 サツキもちらほらと咲きはじめた5月下旬の週末、ミツバシモツケも盛りを迎えた。 清々しい…

裏庭にて

実家にて 白糸草が美しい首を伸ばし、晩春を告げる。 マイヅルソウの見頃は過ぎてしまった。 矢車草の花が咲いた。 山草を研究しているという方にいただいたセリバオウレン。実りの季節を迎えている。 この方は私の中学時代の理科の先生であった。ご自宅に群…

Z世代の優雅な休日 Ⅱ

実家にて 午前のひと時、雨があがり、母は昨夜宿泊した二人の女性を庭へと誘った。ウグイスが歌い、時折、キジがケンケンと鳴いている。 見たこともない草花に驚き、また「これは朝食で食べた蕗よ!」と言えば「えっ、これ、食べられるの? 初めて見た!」と…

Z世代の優雅な休日 Ⅰ

実家にて ゴールデンウィークに、姪の大学時代の友人4人が日本の伝統的な暮らしを求めて実家へ来ることになった。 4月29日午後8時を回った頃、姪とともにまずは2人の女性が到着。古い家に興味があるのか、玄関に入るなり声をあげ、照明まで撮影する彼らの姿…

箱根で花見

箱根にて 今年の桜は急ぎ足でやってきた。 このところ、足の甲が痛むという連れは、ゴルフにも行けず、温泉頼りの週末を過ごしている。 3月21日、箱根に参じる。いつものように連れと二人、小田急ロマンスカーで弁当を開いた。 献立 厚揚げと蒟蒻の蕗味噌、…

幸せのお裾分け

拙宅にて 21時過ぎに玄関の呼び鈴が鳴りドアを開けると、大きな包みを抱えた姪が顔を見せた。彼女は1月に結婚式をあげたばかりだ。 コロナ感染症対策も新しい展開を迎え、彼女の周囲では結婚披露宴が続いているという。今回も大学時代のサークル仲間の披露宴…

諏訪敦 眼窩裏の火事

府中市美術館にて 会期(2022年12月17日‐2月26日)も残すところ1週間となり、2月19日日曜午前、「諏訪敦 眼窩裏の火事」に飛び込む。 ヨーロッパの名画が並ぶ招来展のような混雑はないが、会場を見渡せば来館者は20代から中高年までと年齢層も幅広く、客足は…

行楽弁当  ポークの調理方法は?

小田急ロマンスカーにて 2月23日祝日、ロマンスカーで箱根に向かう。車内ではコロナ禍以前のように外人観光客を多く見かけた。 隣席は長い黒髪も美しい二人の中国人女性。折しも大きなスーツケースを棚にあげようとしていた彼女らに、連れは「あげましょう。…

立春の庭

実家にて 立春を迎えた。早いものである。 年末に開花したロウバイは、今なお健気に花を見せている。 落ち葉を払うと福寿草が顔を見せた。 こちらは枯葉の寝床から目覚めたスノードロップ。 母によれば前から咲いていたというが、庭も場所によって環境は違い…

新年あれやこれや

ロマンスカーにて 1月8日、箱根に向かう。久しぶりで遅い昼食を定宿のステーキハウスでとる予定である。 腹つなぎに、ストック食材で根菜の炊込みご飯と出汁巻玉子、チョリソーだけの小さな弁当をこしらえる。 ところが連れの仕事は昼近くまでかかり、新宿で…

喜三郎の小吸物椀

鎌倉にて 例年、新年3日に懐石を担わせていただく鎌倉の数寄者の茶事はコロナ禍で中止だという。だが古美術商の茶事に相伴させていただくことになった。 1月3日、シャンパンを抱えて、数寄者とともに4時半に先方に到着。まずは新年のあいさつを交わし本席…

正月の献立

実家にて 1月1日、実家に縁者が集まり、新年を寿ぐ。 昨年末は30日に帰郷、昼前に買い出しを済ませ、午後は父と屋敷内数ヶ所に正月飾りをして回る。翌日は母とお節料理に勤しみ、また膳や皿など道具を選んだ。 大晦日はあっと言う間だ。黒豆は間に合わない…