2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

堅手徳利

小振りの堅手徳利。高台周りの貫入がいいんだよ、わかるかなあ、と徳利の腰を撫でながら、熱く語る酒呑み一人。ハイハイ、左様で、ごもっとも、いいもんですなあ、それではワタクシメはお相伴…酒を注げば、トクトクと小気味の良い音がする。傍らに、幾つかの…

古染付漢詩文皿「トリ貝」

古陶磁に肴を盛り、杯を傾けながら、じっくりと旬の食材を味わう。週末恒例の楽しみである。今週末は何を食そうかと、週の半ば、早くも丸赤の店頭に侍る。木曜には美しい甘鯛が横たわり買い物客を魅了していたが、残念ながら、本日(6/20)の仕入れはなかっ…

マリオ・プラーツ

古書店にて求む。 マリオ・プラーツ著 『肉体と死と悪魔 ロマンティック・アゴニー』1986年 イ・ミョンオク著 『ファム・ファタル 妖婦伝』2008年 山本七平著 『聖書の旅』1991年

かぎもとや

目的のない日帰り旅に出る。長野新幹線の佐久平で小海線に乗りかえ、中込で降車。1時間ほど、伴野城跡界隈を散策した。昼過ぎに軽井沢へ向かう。星野温泉でゆっくりと湯につかる。鬱蒼と茂る木々に囲まれた大きな露天風呂に、日頃の疲れが溶けていくようで…

都市計画

茨城県近代美術館に赴く。上野から特急に乗車、1時間余りで水戸駅に到着する。美術館へは川辺を心地よく歩いて15分ほどである。館の前には千波湖が広がり、周辺には草木が茂る。前日の雨で緑がしたたるようであった。水戸市は、前知事からの構想のもと、…

明日に期す

地方に赴くため、6時過ぎに家を出る。早朝であっても、新宿では多くの客が乗降する。優先席が空くが、30代であろう男性が当然ごとく座り、新聞を広げた。この時間も、高齢者がいないわけではない。瞬時に声が出、優先席であることを男性に告げる。近くに…