2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

阿吽 李朝白磁鉢「鮎」

ゴールデンウィークを目前に、あれやこれやとその過ごし方を計画する、今が一番楽しい時期であろうか。連休後半に山行の予定である。本日(27日)は打ち合わせを兼ね、昼食会の運びとなった。さて、いそいそと丸赤に買物に出かけた。早や店頭には鮎が並んで…

魯山人「黄瀬戸角向」

駅構内を矢のように走る男を見た。階上のホームにはすでに電車が到着しており、急な階段を駆け上らなければならないのだった。黄瀬戸角向付。自由闊達で剛直、潔癖な一姿である。黄瀬戸釉の濃淡に変化があり、見込、裾回りには黄瀬戸独特の海鼠釉の窯変が見…

至福の一食

本日の雑炊は、人参、椎茸、大根を具に出汁で炊きあげ、吸口には葱の小口を散らした。香物に、塩で軽くもんだ胡瓜を副える。白肌にコバルトの染付けも鮮やかな李朝後期の小皿に盛りつけてみた。酒席のあとの一汁一菜が肝要。雑炊は飯、汁が一椀に盛り込まれ…

春宵

窯内の火回りにより、赤くまた紫黒く焼成された備前徳利は、桃山素焼きの伝統を十分に堪能出来る。花入れにも転用されるほどの大きさで、茶懐石の預け徳利に最適と言えよう。口辺に幾重にも刻まれた筋目は、ウィスキーの瓶の口を思わせるが、南蛮の影響か…。…