喜三郎の小吸物椀

鎌倉にて

例年、新年3日に懐石を担わせていただく鎌倉の数寄者の茶事はコロナ禍で中止だという。だが古美術商の茶事に相伴させていただくことになった。

1月3日、シャンパンを抱えて、数寄者とともに4時半に先方に到着。まずは新年のあいさつを交わし本席にすすむ。

寄り付き、本席とビックネームの軸がかかり、期待に胸が弾んだ。懐石ののち薄茶をいただく。

献立

  • 小吸物 めかぶ?の掻き玉汁
  • 向付 鯛昆布締め、芽紫蘇、山葵
  • 進肴 紅白なますカラスミ数の子酒粕漬、百合根、黒豆、
  • 煮物椀 鴨、焼ネギ、ウルイ
  • 八寸 アワビ、蕗の薹揚
  • 菓子 鹿の子餅 不破福寿堂製(富山)

さて、懐石の初めに出てきた小吸物椀に興味を覚える。初代渡辺喜三郎の溜塗で、10客あるという。季節を選ばず使い勝手も良さそうである。今年最初の買い物となった。

至極満足。

 

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