新春の献立
1月3日、鎌倉の数寄者、居合仲間を招いて新春恒例の茶事、本年も水屋に侍ることとなった。7時半に約8キロの料理と食材を抱えて家を出、2時間後、数寄者宅は山上の茶室へと到着した。
懐石のスタートは11時20分、客は13名、亭主、水屋方を含め総勢16名である。この日の客の持ち込みは山葵漬け、明太子、笹団子であったが、手持ちの料理にうまく取り合わせることが出来たように思う。
献立
- 向う(鯛昆布〆・子持ち昆布・松葉銀杏・干柿の柚子巻)
- 煮物(里芋煮 針柚子)
- 焼物(ローストビーフ・山葵漬を添えて)
- 強肴(栗きんとん)
- 強肴(明太子・紅白なます・酢蓮)
- 八寸(松葉蓮根・キンカン甘煮)
- 煮物椀(雑煮:焼餅・鶏肉・日の出人参・筍・結び三つ葉・松葉柚子)
- 菓子(栗羊羹:鎌倉長嶋家製・明庵:鎌倉豊島屋製・笹団子:新潟土産)
客が持参した様々な銘柄の日本酒を入れた燗鍋や徳利は何度も客席と水屋を往復した。また亭主自慢の名器に盛り付けた料理は有難くもすぐに空となり、八寸の後、上記の4と5は再度、持ち出すこととなった。
片付けを終え、茶室を辞したのは17時頃であったか。例年の如く古美術店を訪ね、名品を鑑賞しつつ懐石をいただく。
献立
食材良し、味付け良し、品のある盛り付けに本年も感服。続く茶の席も楽しく時間は飛ぶように過ぎた。刺激を受けて23時過ぎに帰宅。
2017.1.4 2017-01-05