鎌倉古武道大会

izaatsuyoshi2008-10-19


鎌倉、鶴岡八幡宮で古武道大会が行われた。かねて知人に誘われており、昼前に研修道場に入った。袴姿の武人たちが居並び、熱気が伝わってくる。会場では、合気道の技が披露されていた。めまぐるしい技に受身の人間が次々と倒れていく。不思議なものであった。

無双直伝英信流の居合いを観る。4人の剣士が一堂に技を披露する。踏み込んだ足が床をたたき、館内に重く響きわたる。刀は空を切りヒュッと鳴く。同じ流派であっても、各人の個性が技を支配しているようだ。あるものは無頼、あるものは理知的、またあるものは格に秀でている。

知人の愛刀は、二尺五寸の室町刀である。持たせてもらうと、ずっしりと重い。この刀を瞬時に抜き、様々に振りおろすのは力のみならず、かなりの修練が必要であろう。観る側も心身ともに引き締まる時間であった。

こののち瑞泉寺覚園寺に拝す。覚園寺谷戸の奥深くに在る。連れはこの寺の風情が好きだという。なるほど古寺の風格に満ちている。来月には紅葉に染まるだろう、したたる緑の中、茅葺の薬師堂は質素でありながら鎌倉武士のように雄々しい。