昨年末からの蔵書の整理。古書店に持ち込んだり、廃棄したりもしているが増えていくことは必須だ。
興味のある画集や図録は頻繁に眺めるが、一般書籍や文庫本は一度読んだが最期、あるものにいたっては横積みにされ、引き出されることもない。内容はもとより読んだことさえ忘れさられる運命にある。
思い返せば、昨年の大晦日に読み終えたのは、久しぶりに手に取った村上龍、『コックサッカーブルース』だった。2011年はオカルティックなこの本で終わりを告げ、これで良いのかと自問したものだ。
そうこうしているうちに、必然的速やかに新たなに本棚を購入しなければならなくなった。そこで古本屋行きに仕分けしたダンボール箱の中身を再度チェックしたのだった。
読んだことをを忘れ、再購入することも度々である。再読を含め、やはり記録は必要だ。今年になって読んだ小説は、覚えているかぎり記しておこう。
と言いつつ思い出せないのはなあぜ?? 深く考えず今回は半分、記載できれば良しとするか。
読むことに没頭してしまうせいか、読了までの時間はいたって短い。必然的に短編に向かう時間は極めて少なく、ほどなく記憶から削除されてしまう。そのため長編であればあるほどありがたく、内容はともかく古書店で上下巻もの、シリーズものがあればまとめて購入する傾向にある。
しかしこうして顧みると、脈絡なしの手当たりしだいと言えるなあ。
- 『丸山蘭水楼の遊女たち』井上光晴 新潮文庫
- 『贋作に明日はない』ヘイリー・リンド 創元推理文庫
- 『赤い影』スティーヴン・ギャラガー 扶桑社ミステリー
- 『貴婦人Aの蘇生』小川洋子 朝日文庫
- 『六道ヶ辻 大道寺一族の滅亡』栗本薫 角川文庫
- 『六道ヶ辻 ウンターデン・リンデンの薔薇』栗本薫 角川文庫
- 『六道ヶ辻 大道寺竜介の青春』栗本薫 角川文庫
- 『六道ヶ辻 墨染の桜』栗本薫 角川文庫
- 『六道ヶ辻 死者たちの謝肉祭』栗本薫 角川文庫
- 『狂桜記 大正浪漫伝説』栗本薫 角川文庫
- 『伽羅の香』宮尾登美子 中公文庫
- 『続・氷点』(上・下)三浦綾子 角川文庫
- 『氷点』(上・下)三浦綾子 角川文庫
- 『夜明けのヴァンパイア』アン・ライス ハヤカワ文庫
- 『火の路』(上・下)松本清張 文春文庫
- 『未踏峰』(上・下)森村誠一 集英社文庫
- 『桜雨』坂東真砂子 集英社文庫
- 『紀ノ川』有吉佐和子 新潮文庫
- 『海峡』井上靖 角川文庫
- 『夏草冬濤』井上靖 新潮文庫
- 『抱擁』(Ⅰ・Ⅱ)A・S・バイアット 新潮文庫
- 『軽蔑』中上健次 集英社文庫
- 『ある婦人の肖像』(上・下)ヘンリー・ジェイムス 岩波文庫
- 『仮想人物』徳田秋声 岩波文庫
- 『誰か Somebody』宮部みゆき 文春文庫
- 『松風の家』(上・下)宮尾登美子 文芸春秋