井上靖『憂愁平野』

井上靖は敬愛する作家の一人だが、『憂愁平野』は最後まで読めなかった始めての小説。

恋愛を巡り、果てしなく続く登場人物たちの心模様を追うことに疲れてしまった。

現実世界において、恋愛過程を繰り返し聞かされる第三者であったなら、付き合いきれない、お役御免!といったところだ。

『憂愁平野』は週刊誌の連載ものだが、そのようにして読むべき物語であるのだろう。


憂愁平野(新潮文庫)

憂愁平野(新潮文庫)