ヴァロットン― 冷たい炎の画家

9月19日「ヴァロットン― 冷たい炎の画家」展に出かける。これまで意識することのなかった画家だが、この機会にじっくりと見てみたい。

人生をシニカルな目で捉えた作品は笑いを誘うが、一方、画家の心の奥底に潜んでいる非情にグッと来るものがある。

傲慢、物欲(貪欲)、ねたみ(嫉妬)、憤怒、貪食、色欲(肉欲)、怠惰 ・・・七つの大罪を暴く喜びを潜ませて絵筆は動いたか?

ヴァロットンその人への興味もつきないが、むろん作品にも惹かれた。油彩画の独特の色合い、そしてモノクロ版画の平面的な構図など現代に通じる面白みがある。

 

VALLOTTON―フェリックス・ヴァロットン版画集

VALLOTTON―フェリックス・ヴァロットン版画集


鑑賞後は併設の「カフェ1894」で夕食。

ヴァロットン絵画の登場人物のように、周囲の人物をシニカルに眺めやり、赤ワインをゴクリ!
さて、テーブルに現れるシーザーサラダ、アボカドとベーコンのロースト、丸の内ナポリタンは皿の上から何分で消えるのか?
そして丸の内ナポリタンはなぜカレー風味なのか?
目線を変えれば人生は謎に満ちている…のかも?