須賀敦子のエッセイ

読書の時間

書籍の整理した後、書棚の奥に仕舞い込んでいた書籍にも目がとまるようになった。夏季休暇中に再読する。

『ミラノ 霧の風景』は、刊行当時に母がプレゼントしてくれたもの。須賀敦子はこの著作で1991年に女流文学賞を受賞し脚光を浴びた。

以下の3冊のうち、好きなのは『ヴェネツィアの宿』。海外体験者、旅行者の共感を誘おう。前作の『ミラノ 霧の風景』に比べ、日本語がこなれたとでも言おうか、私には読みやすかった。

ユルスナールの靴』は須賀の人生とユルスナールの著作を交錯させた一冊。読み手側のユルスナールのイメージと異なれば、没入することは難しいかもしれない。