本日も晴天なり

5月4日8時、下山開始、本日も晴天なり。

いつもながら山上離れ難く、途中、湯を沸かしコーヒーで小休止をとり、眺望を楽しむ。

信濃大町で一泊する。夕飯は吉兆を予約した。山のもうひとつの楽しみは、下山してからゆっくりと温泉につかり、うまいものを食べ、また大いに飲みながら、山行を振り返ることだ。そして次回の予定を立てる。

5月5日夕刻に帰京。小雨の新宿で思い出横丁に立ち寄る。ネオンの看板をぼんやりと見上げていたら、背中のザックが他人とぶつかり、情けなくも転倒した。雪山より気が抜けない都会の雑踏と言うところか。これから当分の間、この醜態が仲間うちで語り草となるだろう。

東京は、この2、3日、時折小雨がぱらつく曇り空であったと、焼鳥屋の主人が語る。そういえば3日の朝は、傘をさして家を出たのだ。今夜は山の夢を見られるといい、青々とした空の下に聳える北アルプスの山稜。

帰宅すると、無沙汰を重ねる茶友から荷物が届いていた。96になる伯母上の茶事の記録集である。本録は2冊目の上梓、頭が下がる。学ぶこと多し、だ。伯母上のさらなるご活躍とご健康を祈念してやまない。