日向山高原ゴルフコース

11日午前、冷池山荘から急ぎ(約4時間)扇沢まで下山してきた連れの目的は、大町温泉郷近くのゴルフ練習場にて肩慣らしをすることだ。

扇沢から今晩のホテルに向い温泉で汗を流すと、次いで大町温泉郷までバスで下り、『岳』という店で昼食をとった。練習場はここから車で5分の距離だ。都内とは違い、広々とした空に向かって打ち込むのはとても気持ちが良かった。

明朝(12日)、恥ずかしながら私もコースデビューをするのだ。連れは5月以来、持ち前の根性で3度コースをまわっているが、私は練習場に通うも3回のみ。無謀なデビューと知りつつ、連れのラウンドに付き合うことになったのである。

練習場には3時間ほどもいたろうか。山行帰りのゴルフはさすがに疲れた。鉄人の連れでなければ考えないスケジュールだ。

ホテルに戻って、温泉にゆっくりと浸かり疲れをいやした。夕食は吉兆。明日のコースデビューの前祝いと、お調子ものたちはグラスをかかげ、料理に舌包みを打った。

さて当日は、ベテランのキャディをお願いして、18ホールをラウンドしたものだ。連れのティーショットはスライスしてOBを連発し、私はフォームもままならず、100ヤードと飛ばせない。キャディのSさんは半ば呆れながらも辛抱強く、ゴルフのマナーから使用するアイアンの選択まで丁寧に誘導をしてくれた。

しかし、北アルプスの高原で打ちはなつショットに気分は高揚する。スコアは散々であったが、心地よい汗を流した。連れがゴルフにはまったのはこういう理由か、ラウンドは楽しいものだと、つくづく実感したのであった。