『ハルイン修道士の告白』エリス・ピータース

修道士カドフェルシリーズ15『ハルイン修道士の告白』(教養文庫)を読む。

ハルイン修道士の告白 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)

このシリーズを読むのは恥ずかしながら初めて、古書店にて出会った一冊を手にとった次第だ。

舞台は12世紀初頭、雪の舞い散る浅春のイングランド。物語の進行とともに、場面は堅牢なる修道院、豪壮な邸宅、雪の降りしきる森・・・と展開、読者を飽きさせることがない。

修道士カドフェルシリーズは全20巻。惜しいことにピータースの死によって、カドフェルシリーズの幕は未完のまま閉じられている。

その1巻目は『修道女の遺骨求む』、なんとも惹きつけられるタイトルではないか。

ちなみに『ハルイン修道士の告白』のカバーに紹介されているあらすじはこちら！

事故で瀕死の重傷を負ったハルイン修道士は死を目前にして院長とカドフェルに告白した。若い頃恋しあった娘とその子を薬草をもって死に至らしめたと。奇跡的に回復したハルインは墓前でその罪を詫びるためカドフェルとともに旅にで、娘の母であるかつての女主人を尋ねたがていよくあしらわれる。帰路、一夜の宿を求めた館で出会った人々とそこで起こった事件の裏にあるものは？

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