実家にて
早朝から父は栗の実を拾い、秋茗荷を収穫した。明日の十五夜に間に合うよう、3人の学友に送るのだという。
ススキの長さに合わせ長い箱を作り、ようやく荷造りを終えたのは正午近くのことであった。父の手紙を添えて、近くのコンビニまで運ぶ。
敬老の日にあたり、妹が両親の好物を作り、昼食を届けてくれた。ともに食卓を囲む。
献立
- しめじ・菊花・春菊の出し浸し
- 豚の角煮
- 鶏肉・蓮根・椎茸・人参の炊き合わせ
- 帆立貝柱と大葉のフライ、サラダを添えて
- 稲荷寿司
翌日、帰京する。十五夜の月は東京の空の雲間からも、美しい姿を見せてくれた。父の友人たちもススキの向こうに月を愛でているだろうか。
ススキにシュウメイギクを添えて供える。