テレビ朝日系列で大々的に宣伝をしている「チューリヒ美術館展」。出品作の大半は、極めて日本人好みの画家の作品であり、この手の展覧会では変わり映えのしないラインナップ。見送ろうと思っていたが・・・
先日見た「ホドラー展」で、セガンティーニの名前が頭に浮かんできて以来、気になり始めてしまった。「チューリヒ美術館展」を逃せばセガンティーニを日本で見られる機会はなかなかあるまい。「淫蕩な女たちへの懲罰」「虚栄」は好きな作品である。
そこで最終日に足を運んだ。
展覧会の構成は次のとおり。
印象派からシュルレアリスムまでの名作が壁を飾る。メイン作品はモネの大作「睡蓮の池、夕暮れ」だろう。しかしホドラーやヴァロットン、クレー、ジャコメッティらスイスゆかりの作家の作品が見られるのが本展の特徴であり、醍醐味だ。
さて、リーフレットの左上に踊る一行
「美の大国、スイスの審美眼に驚嘆せよ。」・・・