気分転換に現実とかけ離れた小説はなかったか、と自宅の本箱をあさる。目に飛び込んできたのは、佐藤賢一『王妃の離婚』、1999年の直木賞受賞作。これがいい、かなり面白かった記憶がある。
ページをめくる手が止まらない。映画を見ているように映像が浮かんだ。
- 作者: 佐藤賢一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/01
- メディア: 文庫
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こちらは正真正銘の映画『愛を読むひと』。不器用な若き日の愛、移りゆく時代に翻弄される人生・・・過去と現在が交錯する見応えのある一本。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2014/02/05
- メディア: DVD
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『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『チャタレイ夫人の恋人』・・・15歳の少年が年上の恋人のために朗読したのは、10代の私が世界文学全集を紐解きつつ読んでいたものでもあった。
遠く過ぎ去った時間を思い、切なさが胸に込み上げてきた。