練馬区立美術館にて
「香月泰男展」の最終日(3月27日)が近づき、ようよう重い腰をあげた。混雑を嫌い開館を待って入館する。一番乗りは初めてであったか。
連れはこの3月のアートフェア東京で、香月のある作品に興味を持ったが、購入するまでには至らなかった。
香月泰男はシベリア抑留の体験を描いたシベリアシリーズで知られる画家。やはり見応えがあった。
だが今回は1930年代の青を基調とした作品が印象に残った。初期時代から自分の世界を確立していたことが分かる。
連れはとうとう見逃してしまったが、いつものように水を向け、香月泰男論でも拝聴することにしよう。
シベリアシリーズには香月の言葉を記したキャプションが付されていた。これを読みながら作品を鑑賞すれば理解が深まろう。
しかし、すべてのキャプションの文字が小さく照度も抑えた会場にあり、途中で読むのを諦めてしまった。これでは展覧会自体の印象も変わってしまう。勿体ないことである。