新年を祝う

実家にて

一月二日、妹家族が年詞に訪れる。

事前に人数を聞いていたが、家族五人もしくは妹夫婦二人とのこと。子どもたちが大きくなるに連れ、それぞれに付き合いもあり、近年は一人二人が後日に来ることも増えた。子どもたちの成長を実感する。

しかし当日朝、家族五人に加えもうひとり、ゲストが来ると妹から連絡が入った。かねて聞き及んでいた姪のフィアンセであるという。父母も少し緊張して、再び掃除を行い室内を改めた。

午後三時、六人の賑やかな声が玄関先に響いた。姪や甥よりも幾分年長のフィアンセは落ち着いた人柄のように見える。

さて昼食後ではあったが、新年を寿ぐため、燗鍋に清酒にごり酒、御節を盛りつけた小さな膳を用意した。


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昆布巻・金柑・蓮根金平・松前漬・栗きんとん・伊達巻・酢蓮・蒲鉾

父の一声に賑々しく挨拶を交わして乾杯!
フィアンセも既に妹家族に溶け込んでいるようであった。酒、肴と箸も進み、こちらもひと安心。良い年になりそうである。