また来年のお楽しみ

実家にて

5月29日、早朝に主庭の松の手入れ、秋に落としきれなかった古葉を落とし、風通しをよくする。これは私の役目、続いて父が松の形を見ながら緑摘みにかかる。

日が高くなるに連れ、真夏のような日和となった。

 

テッセンの花が咲いた。

ミツバシモツケ

陽射しを受け輝くアワモリショウマ

 

正午近く、母と独活の芽を摘む。既に開いてしまった葉の下に隠れている柔らかい芽を探した。「今年はこれが最後になるね」「また来年のお楽しみ!」

両親が高齢になるに連れ、何気ない日常に切なさがよぎる。

独活の芽は昼に天ぷらに揚げ、蕎麦と食す。摘みたての独活はほろ苦く、香りも強かった。両親とともに「また来年のお楽しみ」を味わえることを願っている。