市ヶ谷 酒菜あい田にて
連れと市ヶ谷のあい田をたずねる。
まずは生ビールで乾杯。先付けは海老と新じゃがいものピーナッツクリームがけ。
海老とピーナッツの取り合わせからか、ひと口目は中華の印象。だが箸をすすめるうち出汁の香りがして、やはり日本料理であった。
揚げしらすと玉葱の和風サラダ
初鰹のお造り
サラダと造りは先回もいただいたが、初鰹は脂がのり昨夜のほうが美味かった。魚は時期や個体で味に差が出るものだ。
連れは堅手と青磁の盃を携えてきた。日本酒を片口でいただく。
酒も大分すすんだ頃、筍と鶏の蕗味噌の春巻、稚鮎の天ぷらを頼んだ。
稚鮎は4尾、島らっきょうとプチトマトの天ぷらが添えられている。「トマトは熱いですよ。気を付けてください」とひと声かけられていたが、猫舌の連れはトマトを頬張り「熱い!」とうなる。もはや一芸に達した感!
〆は焼おにぎりを連れと一つずつ。鰹節をご飯に混ぜてほどよく焼いてある。「飲んだあとにはちょうど良い大きさだよ」と連れ。
会計を済ませると主人が見送りに出てくれた。真面目なお人柄とその料理に多くの人が共感するだろう。