しじみの味噌汁

izaatsuyoshi2010-10-10


質のいいしじみを手に入れた。3連休のなか日、昼からしじみの味噌汁を肴に日本酒を飲む。味噌汁の吸口は千切りの生姜。盃は古唐津。しぶくて粋な取り合わせだ。

昨夜はしとしとと降る雨の中、鎌倉ではじめての店の暖簾をくぐった。60がらみの素人風のおかみと30代後半の女性がきりもりをしていた。紺地の紬に白い半襟、白い割烹着のおかみの姿のためか、店内には清潔な印象がある。小さな店だが、地元の常連でカウンター席は8割がたがうまっていた。

メニューは地のものを中心にした家庭料理であるようだ。まずはサッポロの瓶ビールで連れと乾杯、お通しは烏賊の塩辛。続いて冷奴、しらすのオムレツ、鰹のたたきを注文する。まずまずといったところか。いつのまにか熱燗の美味い季節になった。

はじめての店に入ったのは、「まき」が休みであったからだ。入り口の「しばらく休みます」との貼り紙に、高齢の主人の体調が心配された。先般、酒をすすめたところ、最近は控えているという主人の返答に引っかかるものがあった。滋養のあるしじみを携えてきた常連の言葉も思い出される。再開を切に望む。

さて本日の〆は牛蒡と人参、油揚げの混ぜご飯。甘く味付けした玉子焼きを添えた。