木曽川水系の鮎

2週連続で美味い鮎を食べることになった。先月、連れは銀座ろばた(呂者堂)を訪れた折に、鮎が入ったら電話してくれるよう主人に頼んでいたのだ。

ろばたは昨年来、月に一度は訪れているお気に入りの店である。フロアには囲炉裏のある大きなテーブルがあり、熾火の匂いが何とも心地よい。

山々をぬって流れる川面を想像しながら、鮎が焼けるのを待った。時折、熾火はちろちろと赤い舌を見せて、鮎の皮を香ばしく焦がした。

本日は馬瀬川の鮎、先週は同じ木曽川水系の飛騨川の鮎であった。この二つの川は下呂市金山で合流する。

馬瀬、飛騨の鮎とも透明できれいな姿をした鮎であったが、今週の鮎は肝の苦味も清澄で繊細な味がした。好みもあろうが、岐阜の人が言うにも美味いのは馬瀬産の鮎だそうだ。肝の味が異なるのは水質の違いによるものであろうか。