鯛のコブ〆

拙宅にて

天然の鯛が手に入り、久しぶりに志野と絵唐津の向こうを持ち出す。

「古志野向附」は荒川豊蔵の箱書があり、蓋裏には「美濃古窯大萱にて 桃山時代にやかれし物なり」とある。

時代燗鍋に並ぶは立原潮氏の盃。立原氏は作陶や書を手掛けられておられた。2011年、銀座の店を閉められたが、本日、〆としたイクラご飯は「立原」でよくいただいた一品である。連れと二人、再び店を立ち上げないものかと話しつつ、懐かしく盃を手に取った。


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何年か振りに鴨丸を作る。蒸し時間が長すぎたのか、ふっくらと上がらなかった。


献立

  • 向こう 鯛コブ〆
  • 煮物椀 鴨丸・椎茸・青菜・白髪葱
  • 進 肴 叩きゴボウ、法蓮草胡麻和え、蒲鉾
  • 飯 椀 イクラご飯
  • 香の物 沢庵


「立原」閉店 ー『冬のかたみに』立原正秋
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