百日紅満開

実家にて

幼いころの思い出もあるのか、父は庭のそちらこちらに百日紅を植えた。それぞれ色が異なる百日紅の花は、緑濃い庭のアクセントになり、真夏の庭の主役である。


母屋前

蔵周辺


好きとはいえ、父はよくぞこれだけの百日紅を植栽したものだ。30本以上あるのではなかろうか。画像にはないが白や深紅のものもあり、花の色のバリエーションにも驚かされる。

大変お世話になったY先生と食事をご一緒した折、百日紅の話となった。名古屋のご実家の庭に植えられていた百日紅は懐かしい植物とのことだった。移植可能な時期に1メートルほどに育った薄紅色と白の2本の苗木を送った。大変に喜ばれていた先生の顔を思い出す。だが花が咲いた頃、記憶の花の色とは少々違っていたと聞き、写真での確認が必要であったと後悔した。

先生が彼岸の人となり数年が経った。お盆の頃に満開となる百日紅は、Y先生の思い出と深く結びついている。


母屋横の百日紅。画像では色が伝わらないが、この薄い紫の花色が両親ともに好きなようだ。散りゆきて地面を彩る様も美しい。