野の花

実家にて

4連休の初日、幾月か振りで帰郷した。老齢の両親は顔色もよく安心したものである。

両親が丹精した朝顔と夕顔は彼岸の大気のなかでまだ花を付けていた。毎年、お盆休みには朝顔鑑賞会と称して、早朝の庭でおめざをいただくのが楽しみのひとつであるが、今夏は帰郷できず残念であった。


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さて例年、百日紅は今時分に小花をはらはらと落として美しく地面を彩る。だが今年は開花が遅れているという。枝にはまだ硬い蕾があり驚いたものだ。

墓参りには、白の彼岸花や秋海棠などを花束にして供えた。たおやかな野の花は、初秋の風にそよいで、祖母の姿を思い出させた。


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