モネとマティス もうひとつの楽園

箱根 ポーラ美術館にて

4連休を何処で過ごそうか、連れと実りのない会話を繰り返した昨今。詰まるところ足を向けたのは、いつものごとく箱根であった。

連れはゴルフに2日を費やし、そろそろ違うこともしたかったであろう。ポーラ美術館で開催の「モネとマティス」を見たいと言う。

登山電車も再開した箱根には人が戻り、美術館も大混雑しているかと思えば、入館者はそこそこで、ゆっくり鑑賞することが出来た。

展覧会の構成としては新しいものではないが、招来品を含め初めて見た作品もあった。
連れはマルモッタン美術館所蔵のモネの「しだれ柳」を見て感じ入り、西洋画には考えられない構図であるとしきりに話した。晩年、白内障を患い描いたもので、なるほど茫洋として東洋画に通ずる魅力がある。

ポーラ美術館の至宝「日本の橋」2点も並び、同じく視力の衰えた頃に描かれた晩年の1点は、ポロックを想起させるとも言われている。

名品が揃うこの展覧会は、11月3日まで、おすすめである。


モネとマティス もうひとつの楽園

モネとマティス もうひとつの楽園