実家にて
今年も5人の茶友が紅葉狩りにやってきた。コロナ禍のため、昼食のもてなしは諦め、午後一時半の集合とした。
両親はこの日のため入念に庭を整え、当方は母や妹とともに昼食に代わる土産の用意に勤しんだ。
土産は母の得意料理、セイロで蒸し上げた栗おこわ、ブルーベリーや梅、カリンなどの果実酒、銀杏などの庭の産物である。
今年はもう一品、父の手製の杖が加わった。漢詩を彫り入れた布袋竹の杖で、親世代の土産になると大変喜んでいただいた。いつの日か決行する遍路のお供にするとの声もあがり、一同は笑いに包まれた。
入り日の頃、お開きとなる。両親ともに体調もよく、幸福な一日であった。