静波海岸 スイングビーチ

izaatsuyoshi2012-07-02


連れはいまだ膝の痛みが消えず、ゴルフも山行もままならない。そこで週末は海を見ながらゆっくりと過ごすことにした。

静岡県の海沿いの町牧之原市。「東急ハーヴェストクラブ静波海岸 スィングビーチ」を予約したが、多忙な連れは片付けなくてはならない仕事を抱えており、出発は当日の午後になった。到着したのは4時頃であったか。

このホテルは海辺まで徒歩2、3分ほどの立地にあり、波音はまったく気にならない。部屋の窓は海岸の方向に開かれているが、真下はテニスコートで、その向うに防風林、海岸が続いているのだった。

館内には家族連れが目に付いた。屋外・屋内プール、パターゴルフ、ラケットボール、卓球場などを併設しているので、年配者からこども連れまで楽しめる。

さっそく大浴場で日頃の疲れをいやす。お湯の中で、何も考えない時間こそが人生の糧になるなどと考える。とは言え「何も考えない」はなかなか到達できない境地ではあるのだが。

夕食は和食のコースの「潮風」を選択した。先付けに続いて「旬の造りの盛り合わせ」が登場、魚はすこぶる新鮮であった。焼津の冷酒「磯自慢」が喉に心地よく、盃を重ねた。「太刀魚の味噌焼き」は、太刀魚の切身に甘い味噌と茄子、パプリカを挟んだものであった。太刀魚はやはりさっぱりとした塩焼きが一番だろうが、プロの料理人となればいやでも工夫は必要なのだろう。しかし総じて魚は美味く、野菜は瑞々しかった。

  • 先付
  • 旬のお造り盛り合わせ
  • 太刀魚と地場産夏野菜の味噌焼き
  • 地場産夏野菜の炊き合わせ
  • 地養鶏のソテー 山椒ソース
  • 御飯 汁物 香の物
  • 牧之原産 緑茶
  • 冷菓 イチゴのシャーベット
  • フルーツ
  • 珈琲 または静岡紅茶 またはハーブティー

品数の一番少ないコースを選択したのだが、御飯が出る頃にはお腹がいっぱいになってしまった。隣のテーブルでは、年輩の夫婦が料理数の多いコースを楽しんでおり、感服したものである。

翌朝目覚めると、予報通り小雨が降っていた。海辺を散歩するにも傘が必要であった。午前中は本でも読んで過ごすことにしよう。

『火の路』(松本清張著)を携えてきている。何年も前に夢中になって読んだものであった。