三連休の最終日、画家の道を歩み始めたはとこを招いて食事会を開いた。はとこの中では一番年下で歳も離れている彼女とは、これまで余り会う機会がなかった。今回は、人見知りの彼女のため話上手の妹が同席し、和やかな時間をともに過ごすことなった。
繊細なタッチでリアルな少女と動物を描き続けているはとこは、3年前、美術雑誌の新人発掘の公募展に入選した。その後関連のグループ展等に出品していたが、この秋ようやく作品数も揃い、銀座の画廊で個展開催に漕ぎ着けたという。本日はそのお祝いの会でもある。
梅雨明け間近の暑さのなか、用意したのは以下の料理と冷たい白ワイン。車で来たはとことはグレープフルーツジュースで乾杯となった。
- 生ハムのカプレーゼ
- 冷製ポテトスープ
- くるみとレーズンのパン
- ナスのラザニア
- シーザーサラダ、温泉玉子添え
- 海老のグリーンカレー トマトごはんを添えて
デザートは、はとこ持参のロールケーキ。紅茶を飲みながら美味しくいただいた。
食後、席を移し盆略点前で茶を喫した。茶席に入ったことがないというはとこは緊張しながらも興味深く、妹の点前を見ていたようである。
急拵えの席ではあったが、床には狩野伊川院の「柳」をかけた。幾分浮世離れした雰囲気をまとう彼女に、どこか柳のような柔軟性を感じたものだ。実り多い画家人生となることを願う。