いせ源

毎冬、12月と2月に足を運ぶ「いせ源」にて、師走21日、あんこうに舌鼓を打った。

本日、連れは斑唐津と高麗青磁の盃を携えてきた。

まずは肝刺しに煮こごり、唐揚を前に一献。

のらりくらり盃を重ねていると「そろそろお鍋に火をおつけしましょう!」と仲居から声がかかった。

連れは「まだまだ!」と飲み足りない様子で仲居を退けたが、ほどなくして満面の笑みをたたえて女将が登場し、有無を言わさず点火となった。

その年期の入った艶っぽさには敵うものなし、流石の客あしらいである。

こうなれば「あんこう鍋」を楽しまざるを得ない。

グツグツと心地よい音が食欲をそそる。連れは舌鼓を打ちながら、次々と頬張った。

お腹も十分、一人分のおじやを頼んで〆とした。

さては来年も美味しいあんこうがいただけますように。


2015年1月7日ログイン - はてな