高津川の鮎

「鮎が食べたい! ろばたかに行こうか」と連れ。6月も終わり、はや今年も半年が過ぎる。

ろばたは茶懐石も手掛ける銀座の老舗。電話で鮎を所望すれば、市場一番の鮎を仕入れてくれる。

この日は島根県高津川の鮎。身は細いがしなやかで、若い女のような鮎であった。
しかし、うまい鮎は顔が怖い!という連れの持論を裏付けるように、その顔は精悍であった。

まだまだ清流を泳ぎたかったろうに、遠く東京まで運ばれてきたのか、おまえは。