美術

熱海ゴルフ倶楽部

暑さも一息をついた8月9日、「熱海ゴルフ倶楽部」で一日を過ごした。ここは、兼ねて連れの憧れであった赤星四郎設計による、昭和初期に造営された歴史のあるコースである。早朝に家を出、新幹線に乗り込む。熱海へはこれまでアクティを利用していたが、初め…

『パウル・クレー おわらないアトリエ』PAUL KLEE : Art in the Making 1883-1940"

東京国立近代美術館で「パウル・クレー おわらないアトリエ」を観る。入館したのは午後5時少し前であったか・・・週末は夜8時まで開館しており、また明日がこの展覧会の最終日であるため、入り口にはチケットを求める人々が列を作っていた。さて、老若男女で…

「マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン展」三菱一号館美術館

夕刻、そぼ降る雨に打たれながら 「マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展」のオープニングに向かう。業種を問わずガーリーな企画が大流行の世相を反映してか、この展覧会のサブタイトルも「華麗なる宮廷を描いた女性画家たち」であり、ヴィジ…

帰ってきた江戸絵画 ギッター・コレクション展 静岡県立美術館

2月11日雪のちらつく朝、静岡に所要があるという連れに同行し、東京駅から新幹線に乗り込んだ。積雪の恐れ、との天気予報であったが、「静岡はめったに雪は降らないさ!」と言うMの言葉どおり、熱海を通過する頃には雪は雨にかわっていた。連れとは午後3時…

Dear K,

December has come. Yes,Christmas season has come. But I'm boring. think Some cakes, Illuminations and a Christmas Tree. It is same Christmas every year, is not it? There should have been a pleasure for me. Her Birthday will come! Dear A, H…

花の女 フランソワーズ・ジロー マティス、ピカソとともに

日曜美術館「ピカソを捨てた花の女 かっての恋人が語る巨匠の姿」(23日放送)を見る。画家フランソワーズ・ジローはナチス占領下のパリでピカソと出会い恋人となった女性だ。ピカソとの関係は10年におよび、二人の子どもをもうけている。娘はジュエリー・デ…

秋を歩く

例年、9月の連休は北アルプスを歩いている。今年は2年ぶりに鹿島槍に登るはずだった。高山はすっかり秋の装いに包まれていることだろう。海外に旅発つことになった私に、一人で山に入るかもしれないと言っていた連れは、結局、この連休を仕事に費やした。さ…

"La petite madone"

4号以下の絵が華やかに壁を飾る日動画廊の「ミニヨン展」。ミキモトのクリスマス・ツリーと同様、師走の銀座を彩る風物詩である。今年で47回目、ミキモトのツリー(1976〜)より歴史があるというわけだ。若手から物故大家まで多彩な絵の陳列は、日動方式と呼…

魯山人黄瀬戸角向付

牡蠣の美味い季節である。本日はかき尽くしの宴と相成った。牡蠣鍋に、まずはエビスの瓶ビール。ぷっくりとした熱々の牡蠣に、キリッと冷たいビールが美味い。北大路魯山人の黄瀬戸角向付。海鼠釉がでろりとかかり見どころの多い器である。茶懐石向うに、肴…

藤田嗣治 作品をひらく

藤田嗣治の歿後40年を迎え、各地で藤田関連の展覧会が開催されている昨今、林洋子氏著 『藤田嗣治 作品をひらく 旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会)のサントリー学芸賞受賞が報じられた(11/14)。藤田嗣治、この時代に翻弄された画家は、82年の生涯に膨…

フジタとフレンチ・レストラン

茨城県笠間市の笠間日動美術館で「フジタとモンパルナスの仲間たち」(〜11/30)が開催中である。本日(10/4)は午後2時より、昭和美術史に詳しい美術評論家瀧悌三氏をはさんで、美術館館長、副館長との鼎談会があるとのこと。藤田嗣治をめぐる美術界について…

マリオ・プラーツ

古書店にて求む。 マリオ・プラーツ著 『肉体と死と悪魔 ロマンティック・アゴニー』1986年 イ・ミョンオク著 『ファム・ファタル 妖婦伝』2008年 山本七平著 『聖書の旅』1991年

都市計画

茨城県近代美術館に赴く。上野から特急に乗車、1時間余りで水戸駅に到着する。美術館へは川辺を心地よく歩いて15分ほどである。館の前には千波湖が広がり、周辺には草木が茂る。前日の雨で緑がしたたるようであった。水戸市は、前知事からの構想のもと、…

MODERNE DEUTSCHE PLAKATE

愛知県豊田市、豊田市美術館に赴く。「MODERNE DEUTSCHE PLAKATE 1890-1933 ドイツ・ポスター」(6月1日まで/宇都宮美術館へ巡回)が開催中であった。シュットゥックをはじめ、この時代のドイツ系の画家の作品には、久しくご無沙汰である。懐かしく観た。天…

魯山人「黄瀬戸角向」

駅構内を矢のように走る男を見た。階上のホームにはすでに電車が到着しており、急な階段を駆け上らなければならないのだった。黄瀬戸角向付。自由闊達で剛直、潔癖な一姿である。黄瀬戸釉の濃淡に変化があり、見込、裾回りには黄瀬戸独特の海鼠釉の窯変が見…