雑記

クリスマス

母や妹とクリスマスツリーの飾り付けをしたのは楽しい思い出である。モミの木は育ち、5年ほどで天井につかえる大きさとなり、新しい木に買い替えたものだ。地植えにした3本のモミの木は、今では実家の庭に聳え立っている。今年の我が家を彩るのは小さなツリ…

料理熱

このところ、M氏の料理熱は高まる一方である。本日はオードブルからお得意の麻婆豆腐まで、4品の披露となった。まずは忍者ハットリ君のシシ丸よろしく「ちくわだわん!」をうわ言のように繰り返しながら、胡瓜の皮をひき、竹輪につめて斜めに切り、唐津向う…

エンジョイ!夏ペンギン

「新、海シリーズが出た!」と、Mからメールあり。添付された画像には、波打ち際に座り、釣竿をかざすペンギンが一羽…。今春、「つながるヨガペンギン」で話題を呼んだ、天然水 From AQUA のこの夏のおまけ、「エンジョイ!夏ペンギン」(全8種)である。…

オモニの店

久しぶりに韓国家庭料理の店を覗く。15年、この店を一人で切り盛りをしているオモニに「本当にィ、久しぶりネェ!」と笑顔で迎えられた。彼女は目がきりっとしたなかなかの韓国美人である。生ビールとキムチで乾杯。昨今、挨拶代わりの話題は新型インフルエ…

季の移り

桜も三分咲きの頃、母の体調が優れないとの一報に帰郷した。3ヶ月ぶりに見る母の身体は、ひと回りも小さくなったように感じたものだ。その折は大事にいたらず安心したが、新緑の萌える4月末、再び急を告げる電話がなった。今度は父が救急で運ばれ、入院した…

つながるヨガペンギン

「天然水に付いてくるんだよ、いいだろう?」 手に載せられたのは小さなペンギンのフィギュア、10日ほど前のことである。それから毎日1羽ずつ増え、困ったことに3羽目で、なるほど面白い、かなり可愛いものだと思ってしまった。このペンギンたち、あるものは…

花見弁当

桜も七、八分咲きとなり、花見に出かけることにした。鼻歌まじりで弁当を作る。重箱に筑前煮、出汁巻卵、焼き目をつけた薩摩揚などを詰め、椀型の点心弁当には筍御飯と和え物、香の物を盛りつけた。行楽弁当は作っているだけで不思議とワクワクする。徳利は…

蕎麦屋にて

週末の昼下がり、都内A駅近くの蕎麦屋で一杯。まずは味噌田楽でビールなり。ブログ更新もご無沙汰につき、それでは味噌田楽の撮影を、とカメラをのぞく傍から手がのびる。この蕎麦屋、なかなか美味いが、給仕のお姉さん方の愛想のないことこの上なし。ビール…

緑にゆだねる

どうやら私のエネルギー源は、鬱蒼と茂る木々の緑であるらしい。山に登るのも「緑」に全身をゆだねたいという思いからであろう。午後、茶会帰りのMと箱根で待ち合わせ、奥湯本の温泉に「緑」を訪ねた。浅春の湯治場の庭には、枝垂梅が咲き誇り、気高い梅の香…

寿福

1月半ば、周囲で持ちきりの話題があった。A氏が投函した賀状の1枚に、1等当選番号が含まれていたという。当るはずもあるまいと、笑って聞き流したが、思い当たる人々はすぐさま照合をしたようであった。3日経ち、当選者はあらわれなかった。一方、にわか捜…

常連客

日曜の夕刻、連れの足は自然とガード沿いの居酒屋へと向かう。どこの誰より料理にうるさい粋人も、学生時代を思い出すのだろう、ここだけは舌も別ものらしい。店の常連は、学生から老人までさまざまだ。互いに言葉を交わすことはないが、今や、顔見知りの間…

小紋の着物

正月5日、大伯母譲りの江戸小紋にはじめて袖を通す。新春には地味な紫地に白の小花紋だが、台所と食卓を行き来する身には丁度いい。ガラス重箱に盛り付けた料理も、すでに正月の華やかさは失せ、いつもの献立に戻りつつある。こんな料理にこそ、時節の移りを…

日々是好日

年が明けた。穏やかな1年であれ、と心から願う。一昨日に帰郷し、晦日の仕事も終えて、昨夜は0時前に床に入った。同時に、携帯がなった。山上の茶室にこもり、一人仕事を続けている人からであった。これから茶室脇の鐘楼の鐘をつくという。いくぞとばかり…

12月に思う

毎年のことながら、12月の日々は矢のように去っていく。私事、家族の誕生日を祝い、世間並みにクリスマス、忘年会と慌しく日を送り、また年賀状を書いて時を過ごした。この月を師走とはよくも名づけたものだ。今週初め、遠方に住む友人Kより誕生日祝いが届…

誕生日を祝うⅡ

近しい人に、なんと冬生まれが多いのだろう。家族は皆、12月と1月の生まれである。不肖、誕生日を迎え、知人からボルドーのワインが届いた。それではと、本日は仏料理と洒落込んだ。「前菜はホタテ貝柱のマリネー仕立て、貝柱は軽くソテーしております…続い…

"La petite madone"

4号以下の絵が華やかに壁を飾る日動画廊の「ミニヨン展」。ミキモトのクリスマス・ツリーと同様、師走の銀座を彩る風物詩である。今年で47回目、ミキモトのツリー(1976〜)より歴史があるというわけだ。若手から物故大家まで多彩な絵の陳列は、日動方式と呼…

12月を前に

明日から12月、今年も残すところひと月となった。我が家の小さなツリーの飾りつけをする。昨日、秋田牛のステーキ肉を店で勧められ、購入した。自宅でステーキを焼くことは年に一度あるだろうか。シンプルな料理であるからこそ、焼き加減が重要だ。ミディア…

鎌倉古武道大会

鎌倉、鶴岡八幡宮で古武道大会が行われた。かねて知人に誘われており、昼前に研修道場に入った。袴姿の武人たちが居並び、熱気が伝わってくる。会場では、合気道の技が披露されていた。めまぐるしい技に受身の人間が次々と倒れていく。不思議なものであった…

妙義山

群馬県の名峰、妙義山を歩く(10/12)。坂本繁二郎とともに訪れた青木繁が、この山でのスケッチを残しており、以前から興味があった。現地に一歩足を踏み入れれば、妙義山神社を入り口とする修験の地であり、信仰の気を深く感じさせる。奇岩をめぐるハイキン…

トマト

このところの暑さに一晩冷房を入れたままにし、不覚にも夏風邪をひいてしまった。昨夜から高熱をだし、昼までこんこんと眠る。トマトの差し入れ。くし型に切り、塩を振ってくれた。冷たいトマトが喉に気持ちよい。お陰で熱も下がってきた。ありがとう。

夕顔咲く

夕刻に甘い香りをはなちながら、大きな白い花を開く。一本の夕顔が、一夜に十を越える花をつけることもあり、その数を数えることは、夏の夜の楽しみのひとつでもある。しかし、見事に開花していた花弁のしぼみ、うなだれた翌朝の姿を見るにつけ、花の命の短…

蓑虫や

「みのむしやなかなか こえのおもしろし」先日来時折、石川丈山の句が頭をよぎる。この句に接するとき、心晴れやかであるのか、悩みを抱えているのか…。人それぞれ思い浮かべる鳴かぬ虫の声には、ひとつとして同じものはなかろう。下記にリンクする実に興味…

蓑虫や 酒宴にて

蓑 虫 也 中 々 声 能 面 白 支江戸初期の隠遁者、石川丈山の句である。家康の諜報者といわれるが、数寄者としても名を成した人物だ。 「みのむしやなかなかこえのおもしろし」 何を想ってこの句を詠んだか…いずれにしろ丈山の当時の心境を伝えるものではあ…

かぎもとや

目的のない日帰り旅に出る。長野新幹線の佐久平で小海線に乗りかえ、中込で降車。1時間ほど、伴野城跡界隈を散策した。昼過ぎに軽井沢へ向かう。星野温泉でゆっくりと湯につかる。鬱蒼と茂る木々に囲まれた大きな露天風呂に、日頃の疲れが溶けていくようで…

都市計画

茨城県近代美術館に赴く。上野から特急に乗車、1時間余りで水戸駅に到着する。美術館へは川辺を心地よく歩いて15分ほどである。館の前には千波湖が広がり、周辺には草木が茂る。前日の雨で緑がしたたるようであった。水戸市は、前知事からの構想のもと、…

明日に期す

地方に赴くため、6時過ぎに家を出る。早朝であっても、新宿では多くの客が乗降する。優先席が空くが、30代であろう男性が当然ごとく座り、新聞を広げた。この時間も、高齢者がいないわけではない。瞬時に声が出、優先席であることを男性に告げる。近くに…

ときの忘却

久しぶりにのんびりと商店街を歩く。近年、この商店街は随分と面変わりを遂げ、古着の店やエスニック・ショップが増えた。客も学生層に移行しているようである。若者向け、手作り風の和カフェもオープンした。盛況のようだ。ゆったりとした胡弓の音が流れる…

五十音の縁

新緑に輝く5月、連休明けの楽しみは、遠方の友人Kに誕生日祝いを選ぶことだ。勘が冴え、喜んでもらえるだろう一品が、すぐに決まることもあれば、あれこれと迷うときもある。今年は後者の方であったが、昨日メールがあり、どうやら気に入ってもらえたようで…

桜素浪人

今春も定石にしたがい、近隣の桜見物にぶらぶらと出かける。道沿いの桜、曇り空に映えて美しい。春靄にけぶるの感なり。馬橋稲荷神社にさしかかる。境内の桜、まさに満開である。昇龍降龍が纏いつく石造りの鳥居の下、花見に悦にいる1匹の老猫に遭遇ス…。生…